現在の活動について
チームでの立ち位置
柴山:女子の小中学生がメインですが、男子の小学4年生と5年生のセカンドチームを見ることもあります。男子中学生と小学6年生はコーチは決まっているので、関わることはほぼありませんが、平日にスクールもやっているので、男子の小学1年生から5年生は関わりますね。
松田:1週間のスケジュールはどういった感じでしょうか?
柴山:平日は11時出勤で夜は9時半から10時終わりで、土日はほぼ終日拘束、オフは月曜日です。
やりがいや喜びを感じる瞬間
柴山:すごいちっちゃい話ですが、スクールの子達に「今日のコーチ誰?柴山コーチなの?」 と聞かれ、「そうだよ」って言った時に、子供達から「やった!」って言われると「あ、可愛い。」ってなります。(笑)チーム活動の時も「今日誰コーチが教えてくれるの?」だったり、中学生が「今日は誰コーチが行くんですか?柴山コーチ来ないんですか?」って言われた時は、「あ、ちょっと、欲されてる。」って思っちゃいます。(笑)あと、単純に選手のできなかったことができるようになった瞬間に出会えるのはとても嬉しいですね。
大変だなと感じること
柴山:4種の現場に1人で行かなければいけないのですが、単純に体力が足りないと感じます。準備や選手の引率、審判など何をするにおいても体力的にきつい。小さいことかもしれないけれど、準備でゴールを動かすにも男性は1人でできるけど、私は出来ない。あとは保護者や選手との距離感は難しい。結局どの距離感がいいのかがわからない。自分は近すぎるってよく言われるんですが、遠くしちゃうとそれはそれで自分の中では違和感でそっけない感じになっちゃう。遠くして失敗した過去もあるので、今はあまりブレずに自分らしい距離感にしようと思ってやっています。
指導者としての悩み
指導者として日々感じること
柴山:現在のチームでは男性スタッフが4人いるのですが、話をしている中でサッカーという競技をしてきたレベルの差を感じるというか、私は選手の時にそんなこと教わってないな、と感じることが多々あります。だから教えなきゃいけない側になった今、「え、これ言語化できない。」ということが多くて困っています。
松田:それものすごくわかります。
柴山:そんなの感覚でやってたな、みたいなことがすごいあるので、あぁサッカーを今までちゃんとやってきた方たちはここまで教わってんだな、ということに対して、差をすごい感じます。
松田:私もまったく同じ感覚で、私たちの年代は結構あるあるかもしれないですよね。女子がサッカーをやる環境が十分ではなかった時代に、環境を用意してくれた方々がいて、仲間がいてサッカーがやれるだけでもありがたかった。だけど決してサッカーをちゃんと教わっていたわけではない。その背景があって、指導者になってちょっと困ったり、悩んだりしている方、もしかしたら多いかもしれないですよね。
柴山:クロスの守備とかちゃんと教わってないです。上がってきたら跳ね返す。それくらいしかないです。立ち位置もくそもない状態です。(笑)
松田:やはりそれは女子サッカーの普及や発展における問題かもしれないですね。それは今そういう狭間ってか年代なのかもしれません。そうじゃない人たちもいるとは思いますが、私たちと違ってたまたま良い環境にいたか、シンプルに競技レベルが高いからなのかもしれない。
柴山:なんだか腑に落ちました。落とし込むにも落とし込む材料がないんです。だから悩んでるのかもしれません。
スキルアップの方法
松田:その差を埋めるための勉強やスキルアップの方法はどういったことをされていますか?
柴山:昔は動画見たり、本読んだりがメインでしたが、正直今はそこまでの意識と時間がない自分がいます。
松田:動画はどんなものを見ていたんですか?
柴山: よく見ていたのが、大東文化大学の女子サッカー部のYoutubeです。色々なメニューが結構上がっていて、面白くて見ていました。あとは4種指導者向けのスペインサッカーのチャンネルとかもたまに見ています。
松田:スキルアップに関して、こういうコンテンツがあったらいいのになと思うことはありますか?
柴山:誰かが作ってくれたらいいなと思うのは、女子サッカー選手を経て指導者となった人が知らないであろう知識をまとめてある本があったら嬉しいと思います。さっきも話したような細かい部分、例えばセットプレーのマークの付き方の原則とか、サイドのクロス攻撃や守備とかはライセンス講習会に行っても結局その答えは見つからないままでした。結局何が正解なのかなと。もうちょっと詳しく教えてくれるものがあったり、そういう場所があったらいいなと思います。


