備忘録 #12 女子サッカーに女性指導者が関わる価値

備忘録

かつて指導者として活動していた頃、自分の感じたことや考えたことを発信してみようと思った時期があったのですが、結局書いてみて「やっぱり私なんかが…」「バカにされるかもしれない…」と自信をなくして、誰にも見せることのなかった文章がいくつかあります。
現在はもう指導者はしていないのと、いつか見返したときに、自分の間違いや変化に気づけたらいいなという想いもありますので、あえてこちらで公開しておきます。
あくまで個人的な見解ですので、間違っていたり、的外れであったりする可能性があることはご了承ください。

私は女子サッカーの女性指導者として自身の能力のなさに絶望し、辞めようと決意しました。辞めると決めたからにはとことん努力をして辞めようと日々奮闘しています。ただもし今指導者として悩み、私と同じように辞めようとしている方や、自分に指導なんてできるわけないと思っている現役選手の方に伝えたいことがあります。

選手にとっては、女性指導者が近くにいてくれること自体に価値や意味があります。自信もスキルも実績もない女性指導者である私が単純に自分の存在価値を感じられたエピソードです。

とある日、選手から悩み相談を受けました。悩み相談から色々話が派生して、将来の夢の話になりました。(会話が弾むと、そういえば、って感じて他に話したいトピックが出てきて、「てか、これは全然関係のない話なんですけど」で色んなところに話が派生する、女子あるあるなやつです笑)

彼女の将来の夢は、自分で女子サッカーチームを作ることでした。中学生に上がるときに進路に悩んだり、サッカーを続けるか迷う子が多いから、そういう子を救いたい。とても素晴らしい夢であり、私も同じような夢があることを話しました。すると何気なく、彼女が一言。

「私は悠さんを見て、サッカーのコーチって楽しそうだなって思ったんです。」

何度も言いますが、私には指導者としての威厳もスキルもまったくありません。トレーニングもいつも思い通りに出来ず、選手に申し訳ない気持ちでいっぱいで、選手の身になる指導ができた試しもありません。サッカーをよく知っていて、なんでも教えてくれる男性指導者に比べ、私は何も選手に与えられていない。

選手に、あのコーチはなんもサッカーのこと知らないし、教えてくれない、教え方が下手、と思われていると思い、選手の前に立つことさえ億劫です。(重度の劣等感の塊)それでも、そんな風に選手が思ってくれていたこと。

言われた直後は内心、いや全然楽しくないし、私なんか参考にしちゃだめだよとか思っていましたが、今改めて振り返ってみると、純粋に嬉しいし、ありがたいし、一人の女性の将来の夢という数ある選択肢の一つに、女子サッカーコーチ、女性指導者、というものが出来たこと。自分なんかでもできることはあるかも、そう思えました。(ちなみに今涙が出ています笑)

自分なんかにはできない、自分は向いていないと悩んでいる女性指導者の皆さん。あなたの存在が、選手の夢になります!指導がうまくいかない、選手との関係がうまくいかない、試合に勝てない、など様々な悩みを抱え、日々それを自分一人の力で解決していかなければいけない境遇の女性指導者はたくさんいると思います。

私も闘う女性達を手助けできるような活動を考えていきますが、まだまだ時間がかかりそうです。どうか、それまでは。この想いが誰か一人にでも届くと良いなあと思いつつ。やめずに、あきらめずに、続けてほしいと思うのです。(そういうお前はどうなんだ笑)

私のことは放っておいてください!笑

もう一度言います!

あなたはいてくれるだけでいいんです!それが何よりも選手のためです!

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